221: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:39:18.67 ID:WCbA+PmGO
「それと、すみません。思い出したのですが、十七夜さんと以前、ミラーズに関わる
話をしたことがありました。フェントホープで十七夜さんが、自分自身のコピーと
出会った時、『コピーだから能力を真似るのは難しい』からと、十七夜さんの心を
読んでこなかったそうです」
「それじゃあ、アリナのコピーは固有魔法は持ってないんじゃないかな?」
「そうかもだけど、議題はスーパーコピーよ。十七夜のコピーは真似できなかったけど、
スーパーコピーなんて言うくらいなら、固有魔法まで真似してるかもしれないわよ」
「ミラーズのコピーって、性格とか、記憶とか、魔翌力反応の違いで見分けられたよね?」
「スーパーコピーには、それも通じないのよ。多分」
「えぇー……」
「そんなのが本当に存在したら、今頃スーパーコピーが、あちこちに他のコピーを
連れ出してる気もするんだよな。それに、本物のアリナだったら、とっくの昔に
同じことやってるかもしれない」
「だけどレナ、街中でミラーズのコピーと遭遇したことなんて、今まで無いのよね」
「ワタシも、ももこさんと同感です。ですが……どこかにコピーが潜伏しているとしたら、
話は変わってくると思います」
「も、もしかしたら……案外近くに居たりして……」
「ちょっと、かえで!冗談でもそんなことやめてよね!」
「ふみゃうみゃうっ!!」
四名のやり取りを見ていた灯花とねむが、割り込むように発言し、いろはが続く。
「わたくしたちも、ミラーズ対策として、見分けが簡単に付けられるような便利アイテムを
開発しようとしてる。鏡の魔女はいずれ、倒さないといけないからね」
「マシンの開発と並行して進めてるから、マシンの完成と同時に出来上がる予定だよ」
「これについては、疑えば疑うほどキリがないですね。話すべきことは他にあります、
一先ずにはなりますが、アリナのスーパーコピーは存在するものとします」
それを聞いて、かえでが尋ねて、いろはが返事をする。
「え、えっと……他のコピーのことは……どうなの?」
「他のコピーの結界外流出も、起きることを前提とするよ。コピーが街中に潜伏しているかは、
確認のしようがありません。向こうからしかけてこないなら、寧ろその状況を利用しましょう。
私たちは他に対処すべきことが山積みで、全員を疑っている余裕はありません」
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