222: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:44:57.89 ID:WCbA+PmGO
そこへ、桜子がいろはに意見し、織莉子、キリカが続いた。
「|神浜と他陣営の魔法少女、全員を確認するのは現実的じゃないかもしれない。だけど、
今ここにいるみんななら話は別。この中にコピーが紛れているか確認するくらいなら、
手間ではないはず|」
「私も桜子さんに賛成です。この場にいる全員だけでも、疑いを晴らすべきでしょう。
知っている人が偽物と入れ替わっているなんて、恐ろしいと思いましたので」
「主催者さん。私たちが本物かコピーか、あんたが見分けてくれないか?
お互いでお互いを確認し合っても、却って収拾がつかなくなると思うよ」
「分かりました。とりあえず、私の前に皆さん、並んでもらっていいですか?」
桜子の提案で始まった、会合出席者がコピーか否かの確認は、いろはが確認役となり、
いろはを確認する役はキリカが引き受けた。見分ける方法として用いられた方法は、
魔翌力パターンの検知と記憶の整合性、喋り方の確認で、ミラーズ探索時に行っている
方法と同じだった。結論から言えば、出席者全員が本物であることの確認が取れた。
しかし、アリナのスーパーコピーの存在が前提となったことにより、この場にいない
他の魔法少女に対する疑念が沸いてしまった。
「誰がコピーかを疑い続ける生活は、疲れるだけなんだにゃー」
「マシンもすでに組み上げているところなんだけど、今後を見据えて、本物とコピーを簡単に
見分けるために、専用アイテムの開発も、考えた方がいいかもね、一時的に 優先順位を
入れ替えたほうがいいもしれない。浄化システムの効果範囲を、可視化する方法も含めて」
「ミラーズへの懸念については、一先ずはこんなところかにゃー。他にも懸念はあるんだけど、
それはそれで、日を改めて、一日使ってでもいいから話し合いたいんだよ。だからお姉さま、
議題を次に進めて」
「では、本議題は以上を以って方針決定とします」
灯花とねむが方針を発表すると、いろはは議題を次に移した。
「クリミナルズと仮称している犯罪組織と、その組織によるテロ計画についてですが……」
いろはが語ったのは、キリカと太助、ラビから齎された情報を取りまとめたものだったが、
インキュベーター撤退後に増加した組織犯罪の報道と、身辺で最近起きた不審な出来事も
出席者に伝え、対策を考えつつ情報を募る方向で話が進む。
いろはの説明の後、最初に発言したのはキリカだった。
「私の調査は無駄じゃなかったみたいだね。湯国って街が、そこまで酷いことになってるなんて。
他の街のことを普段は知らないから、ちょっと驚いたよ」
235Res/340.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20