299: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/07(水) 22:09:01.98 ID:A23xFse80
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300: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/07(水) 22:18:13.79 ID:A23xFse80
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301: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/08/07(水) 22:23:10.19 ID:oOsw4SQ90
本校舎の高等部及び中等部女生徒を中心に、観光客や一般居住者、教員など、数にして400人に少し届かない程度。これは“地表”部分にいる人数で、本来弾薬や予備部品をしまう地下の収納スペースに、まだ小さな子供やお年寄りの人、傷病者等100人ほど。
恐らくはその全員が、今し方保安官の一人がもたらした“【暴徒】及び深海棲艦の撃退”という報告に沸き立った。
格納庫自体が、物理的に揺れているように思えるほどの歓声。比較的気力・体力が残っている一部女子生徒や男性教諭なんかは、立ちあがって舞い踊らんばかりに歓喜を爆発させている。
302: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/07(水) 23:05:04.66 ID:A23xFse80
深海棲艦を押し返した、バリケードの内側に立て籠もって以降は殆ど犠牲者は出ていない、おまけに艦娘と自衛官までやってきて救助の目処も立ったかもしれない。武器弾薬の問題など不安要素も勿論あるけど、少なくとも現時点まで状況は好転の一途を辿っている。
特に西住さんが本格的に指揮を取り始めてからは、それはとても顕著だ。
なのに、私の胸の中は明るくなるどころか、益々激しく不安を訴える。まるで後ろから得体のしれない何かに追いかけられているかのように、まるで手探りで進む暗い道の先が断崖絶壁であるかのように。
303: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/07(水) 23:20:46.35 ID:A23xFse80
周囲の“熱狂”とは裏腹に、戦車道チームの面々は誰一人として例外なく不安に苛まれていた。そしてその出所は、きっと全員が共通だろう。
(…………大丈夫だ。西住さんは、私達なんかより遥かに強い。だからきっと、大丈b)
『レイゼン、アンタが天才なのは知ってるけどその考え方は頭がいい“だけ”の奴の発想ね』
304: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/08/07(水) 23:24:13.24 ID:oOsw4SQ90
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「……………………!!!?!?」
305: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/07(水) 23:29:13.20 ID:A23xFse80
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306:名無しNIPPER[sage]
2024/08/09(金) 02:59:49.11 ID:nF6IEOyj0
更新、お待ちしてました
頑張って下さい
307: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/08/19(月) 23:41:22.32 ID:G3J+e0ts0
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308: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/19(月) 23:48:14.21 ID:G3J+e0ts0
九四式四号丙無線機。それが、今僕の眼の前に鎮座している悩みのタネの正式名称。
大日本帝國陸軍が戦闘車両間通信機として開発した物で、主に磯部さんたち所謂【アヒルさんチーム】が駆る89式中戦車や良くも悪くも世界に名を轟かす“チハたん”こと97式中戦車に装備されていた。
とどのつまり、“第二次世界大戦期に使用されていた戦車装備の一つ”である。恐らく、西住さん達が駆る戦車と同じで遥か昔にこの学園で盛んであったという戦車道チームの名残だろう。無線機だけが転がっていたというのはやや解せないが。
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