213:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:49:11.02 ID:XVB8s0iW0
この恐るべき未来を回避する手段はただ一つ、
ここで魔帝を挫くのみ。
そしてロキには一つだけ、確実に勝利できる手段があった。
214:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:49:53.15 ID:XVB8s0iW0
ロプトという思念は、かつてのエーシルのうち
「人間に自我を与えることを拒否した部分」が核になった存在である。
それゆえ潜在的には魔帝と同様、人間にとって最大級の脅威であり、
人間に自我を与えたロキにとっての宿敵でもある。
215:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:50:27.79 ID:XVB8s0iW0
ロキが勝利するには、かの決戦まで『無』を秘匿するしか方法がなかった。
それゆえ魔帝への『無』使用は困難であり、
彼は別の方法をとらねばならなかった。
216:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:51:16.58 ID:XVB8s0iW0
ただし、ロキも未来の全てを掌握できたわけではなかった。
「『無』を使わずに魔帝を倒す」未来につながる、
とはいえ確実にそこに至るわけではなかった。
217:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:52:02.09 ID:XVB8s0iW0
8 魔女と刺客
魔女と賢者は切り札となりうる知識を獲得したが、
状況は切迫していた。
218:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:52:29.88 ID:XVB8s0iW0
そしてその開発陣の中に、
特に抜きんでた才人がいた。
219:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:53:40.24 ID:XVB8s0iW0
エヴァは、一応はアンブラ族の血筋ではあったものの、
祖母がかつて一族から追放された所謂「孤高の魔女」であり、
彼女も元々は同様の身分だった。
220:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:54:11.11 ID:XVB8s0iW0
彼女は成人前の段階で、
すぐさまアンブラ族へ招かれることとなった。
ただし当初、彼女はこの誘いを受けるかは迷っていた。
221:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:54:37.44 ID:XVB8s0iW0
魔女の本拠地、ヴィグリッド入りした彼女は、
その才を見込まれすぐに最上位の開発研究陣に加わることとなった。
ただしアンブラ族に正式復帰できたわけではなかった。
思想と価値観が主流派とは相容れなかったからである。
222:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:55:03.66 ID:XVB8s0iW0
そして彼女は大きな期待をうけ、
魔術の先端研究に専念することとなった。
その間、いくつかの悲しい出来事があった。
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