221:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:54:37.44 ID:XVB8s0iW0
魔女の本拠地、ヴィグリッド入りした彼女は、
その才を見込まれすぐに最上位の開発研究陣に加わることとなった。
ただしアンブラ族に正式復帰できたわけではなかった。
思想と価値観が主流派とは相容れなかったからである。
離別のきっかけとなった彼女の祖母は、
竜王事件後も魔神と友好関係を続けたとおり、
当時の魔女主流派たる強硬思想とは相容れない考えの持ち主だった。
その思想はエヴァもしっかりと受け継いでいたうえ、
彼女は生来の優しさからさらに穏健かつ協調路線であった。
「相手が天界主神派であろうと慈愛をもって受け入れるべき」と発言するほどであり、
アンブラ族主流派からすれば紛うことなき要注意人物だった。
才は認められようとも、彼女の人格そのものは
やはり追放に足る「異端」と認識されていたのである。
ただし異なる思想や価値観の存在は、
多角的な視点や発想をもたらすためさらに研究が進む、
という利点はアンブラ族主流派も認めざるを得ず、
エヴァも重要な立場に就くことが許されることとなった。
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