219:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:53:40.24 ID:XVB8s0iW0
エヴァは、一応はアンブラ族の血筋ではあったものの、
祖母がかつて一族から追放された所謂「孤高の魔女」であり、
彼女も元々は同様の身分だった。
祖母の追放理由は、
竜王事件後も魔神たちとの交友を続けたためだった。
優秀な研究者であったが、
研究を優先するあまり禁を破って魔神との関係を続けたため、
アンブラ指導部の怒りを買って追放されたのである。
以来、エヴァの祖母は「弱き人間」世界の辺境にくだり、
表面的には隠遁しつつも独自の技術研究を続けた。
そしてその長年の成果は、
対魔の機運が高まったことで陽の目を見ることとなった。
アンブラ族が掟を緩和してあらゆる人材を集めるようになると、
すぐに祖母も招かれ、その才を再び発揮することとなったのである。
ただしその娘、エヴァの母にあたる者は招かれなかった。
生まれつき魔女としての力が弱く、
才の有無以前に魔女としての長寿すら保てないという
水準だったために。
しかしその者の娘、エヴァは異なっていた。
祖母をも超えるほどの魔女たる才があったのである。
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