115:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:11:54.75 ID:XVB8s0iW0
彼の「創造」は理論上限界がなく、
彼自身を上回る力すらも創ることが可能だった。
スパーダのように真の「分身」としてナイトメアを造り出していたら、
魔帝の武は遥かに増していたはずだった。
116:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:12:22.37 ID:XVB8s0iW0
もともとスパーダの手法以外にも、
一つ有効と思われる手段が存在していた。
人間界に在る「世界の目」である。
事象を確定させるオリジナルたるOMNEの力、
117:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:12:56.42 ID:XVB8s0iW0
「世界の目」を手に入れるには、
まず何よりも隠遁後のロキ・ロプトの動向把握が必要だった。
彼らの現状、特に『無』の力の状態を明らかにしないことには、
「世界の目」強奪に取りかかるには危険すぎた。
118:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:13:34.09 ID:XVB8s0iW0
17 「竜」の力
エーシル=ロキは次子たる人間を愛したが、
長子たる混沌神族のことも同じほどに愛していた。
人間と同じく手厚く育てあげ、
119:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:14:00.59 ID:XVB8s0iW0
とはいえ、これは反感の一部分に過ぎなかった。
人間に対する負の感情、その大元はさらに昔、もっと根深いところにあった。
それはエーシルの選択、ロキとロプトへの分離である。
120:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:14:27.36 ID:XVB8s0iW0
こうして負の感情に傾いていった混沌神族の中から、
ついに行動を起こした存在が現れた。
彼は「混沌の使徒」、あるいは「竜王」と呼ばれていた。
121:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:14:54.11 ID:XVB8s0iW0
だが、そんな彼も豹変してしまう。
善良なる神は突如、
享楽かつ悪辣な神へと変じたのである。
122:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:15:23.77 ID:XVB8s0iW0
彼らの力は共にOMNEではないものの、
かのエーシルが己の力を注いで創りだしたものである。
それゆえ部分的にはOMNEの力に準じるほどであり、
特に共通して強大な点は「上限」が無いことであった。
123:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:15:50.21 ID:XVB8s0iW0
当然、次に起こったことは更なる悪夢だった。
竜王はその全能のごとき力を存分に悪意によって行使し、
人間界の悉くを狂わせ破壊した。
124:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:16:22.60 ID:XVB8s0iW0
その上、竜王が賢者・魔女の領域に
干渉し始めるのも時間の問題だった。
ハデスの観測と定義の力は、対象への干渉には知識が必要であったが、
必ずも完全な理解までは必要としなかった。
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