124:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:16:22.60 ID:XVB8s0iW0
その上、竜王が賢者・魔女の領域に
干渉し始めるのも時間の問題だった。
ハデスの観測と定義の力は、対象への干渉には知識が必要であったが、
必ずも完全な理解までは必要としなかった。
部分的な理解のみでも、その範囲内だけ干渉可能であった。
相応の天魔の者を喰らって見識を得れば
その分ある程度は干渉できるようになる、ということである。
そして竜王も明らかにそれを目的とした動きをしており、
その悪意が賢者・魔女の領域に及ぶようになるのも時間の問題であった。
賢者・魔女らはすぐさま竜王の分析、対処法の模索に総力を挙げた。
だが竜王の変貌とこれら事態はあまりに予想外かつ劇的であったため、
彼らは完全に後手に回ってしまっていた。
竜王が突然正気を失った理由など当初は検討もつかず、
もちろん竜王も非協力的であったため、
速やかな原因究明も困難だった。
同様に天界勢も情報収集に注力していたものの、
状況は同じくまったく捗らなかった。
そして焦燥する彼らに追い討ちをかけるように、
ここで極めつけの悪夢たる新事実も発覚する。
竜王は人間界において全能の如く成ったのみならず、
それらの力とは別に、本物の『OMNE』の力をも有していたのである。
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20