117:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:12:56.42 ID:XVB8s0iW0
「世界の目」を手に入れるには、
まず何よりも隠遁後のロキ・ロプトの動向把握が必要だった。
彼らの現状、特に『無』の力の状態を明らかにしないことには、
「世界の目」強奪に取りかかるには危険すぎた。
そこで魔帝たちはまず、人間界と魔界のもっとも大きな情報ルート、
アンブラ族を利用することにした。
彼女らと交流がある悪魔たちを通しての情報収集である。
アンブラ族と結んだ悪魔は大抵
反魔帝、反覇王の姿勢だったものの、
魔帝たちはそれも気にしなかった。
むしろそれを理由にして配下に襲わせ、
生かす代わりに情報提供するよう脅迫し、
彼らを密偵として存分に利用し、情報を横流しさせたのである。
こうした手法によって、魔帝たちはしばらく
ロキ・ロプトの尻尾を掴むべく情報収集に専念した。
そしてその「尻尾」はあまり待つことなく現れた。
それは人間界内部で発生した、とある大事件が発端だった。
人間に嫉妬していた人間界の混沌神たち、
その首長たる「竜」が引き起こしたものである。
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