55:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:34:17.49 ID:u50g9+A20
「ほら、ぼーっとしてる暇ないよ。早く次の準備に。出番がしばらくない子は邪魔だから控え室に言って」
56:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:40:55.67 ID:u50g9+A20
「大丈夫、文香」
「なにがですか?」
57:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:42:52.54 ID:u50g9+A20
次の私の出番まで、かなり時間があった。
控え室に向かう気は、なんとなくしなかった。
58:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:44:12.41 ID:u50g9+A20
「カナデちゃん」
59:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:46:33.36 ID:u50g9+A20
急いでいた私は、危うく扉を出てきたばかりのスタッフさんにぶつかりそうになった。
60:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:48:16.21 ID:u50g9+A20
そうだとしても、私は労わるためにそう口にした。
61:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:49:32.90 ID:u50g9+A20
息を切らしながら立ち上がろうとしたが、足に力が入っていなかった。
ぐにゃりと地面に倒れこんで、私は短い悲鳴を上げた。
62:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:52:51.00 ID:u50g9+A20
「文香、バカはよして。そこまでしてどうするつもりなの。無理をして倒れたのはどこの誰なの」
63:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:55:29.05 ID:u50g9+A20
やっぱり無理だ。
今の文香はバランスを崩してる。
64:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:57:21.51 ID:u50g9+A20
「残念だったわね、主役になれなくて」
「奏さんも、残念でした」
65:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 23:00:20.30 ID:u50g9+A20
なにが、私になのか。
85Res/117.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20