1: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:14:07.59 ID:yj3euRj70
注意事項
・武内Pもの
・武内Pもの
ちとせ「ねえ、千夜ちゃん」
千夜「はい、なんでしょうかお嬢さま」
ちとせ「CPのプロデューサーさんなんだけど……」
千夜「……あの男がどうかしましたか?」
ちとせ「……ううん。何でもない♪」
千夜「……」
千夜(何でもないわけが無かった)
千夜(わずかに覗かせた物憂げな表情は、お嬢さまの透き通るような白い肌と淡い月光と相まって、絵画のように美しく――そして儚かった)
千夜(うっかり漏れてしまった言葉を否定する笑顔は、切なさで私の胸をしめつける)
千夜(ああ――お嬢さまは恋をしている)
千夜(お嬢さまの年齢を考えれば、何もおかしいことではない。ただこれまではお嬢さまに釣り合う男がいなかったに過ぎない)
千夜(しかし……あの男が釣り合うとは思えない)
千夜(お前などしょせん、アイドルのことを第一に考えて自分のことは二の次で、アイドルのためならば役員に意見もするし、アイドルを守るための企画を立案して実現した程度の気概と実力があるだけでしょう)
千夜(それに相手が同性ならばある程度まともに話せるのに、年頃の少女が相手になると弱腰になる場合が見られる。さらにぴにゃこら太のような愛ら――憎らしい容姿です)
千夜(容姿といえばあの体つきだ。お嬢さまに相応しい相手は、やはり背が高くスタイルが良い男性でしょう。あれは背が高いを通り越して巨人だ、熊だ。私のように不愛想で地味な女なら問題無いが、お嬢さまのように華やかさと儚さを万華鏡のように煌《きらめ》かせる幻想的な美女があの男と並べば、誰であってもお嬢さまを心配します。私なら問題ありませんが)
千夜(挙句の果てにお嬢さまを惑わすとは……いよいよもって見下げ果てた奴だ)
千夜(とはいえ、たとえ気まぐれであってもお嬢さまが気にかけたのは事実)
千夜(いいでしょうCPのプロデューサー。お前がお嬢さまに相応しい相手か見極めてあげます)
千夜(――この白雪千夜が!!!)
pixivのリクエスト機能を利用して、CHeF氏に挿絵を描いていただきました。
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黒埼ちとせ
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2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:16:19.15 ID:yj3euRj70
※ ※ ※
武内P「……」テクテク
3: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:17:08.13 ID:yj3euRj70
千夜(人間大の熱気が猛烈な勢いで目の前を通過したかと思えば、そのままの勢いであいつにぶつかっていきました)
千夜(あいつはというと、ぶつかった瞬間に片足を後ろにスライドさせて衝撃を緩和させている)
千夜(なるほど、日常的にこのような暴力が襲いかかるのならば、アスリート同様体は資本でしょう。それなのに食事が最近おざなりなようですね。お嬢様に用意するついでに、低脂質高たんぱくなお昼を用意してあげないことも――)
4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:17:55.05 ID:yj3euRj70
千夜(明るい陽気を分けへだてなく与える太陽の権化のような少女が、途端に顔を青ざめて震える様子は見ていて胸が苦しくなります)
千夜(一連の流れを見ていて事情を知っている私だが、つい責める目であいつを見てしまう)
千夜(相手は年頃の女の子です。もう少し言葉を選べないのですか、ばか)
5: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:19:39.52 ID:yj3euRj70
※ ※ ※
千夜(……気がつけば随分と長い時間あいつに抱きついていました)
6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:20:17.83 ID:yj3euRj70
武内P「さ、さあ白坂さん。白雪さんの言う通りにしましょう」
小梅「……待って。このままじゃプロデューサーさんが誤解されたままだよ」
武内P「大丈夫です。白雪さんも本気で私をロリコンだとは思っていませんから……多分」
7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:21:13.89 ID:yj3euRj70
小梅『ここに座っている間は……プロデューサーさんが私だけを意識してくれて…まるで独占しているみたいで、とっても嬉しいの』
千夜(私だけを意識……独占)
武内P「ところで白雪さんは何の用件で来られたのですか?」
8: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:22:37.37 ID:yj3euRj70
千夜(ほんの少し……いや、少しとは言えないかもしれない。ねっとりと太ももを撫でただけで面白いぐらい反応する)
千夜(嗚呼――膝の上に座ることがこれほど面白いとは。こいつがこれ以上なく私を意識して、一挙一動に振り回される)
千夜(小学生の頃にこれを覚えてしまった小梅さんが、どれだけ注意されても続けるのは仕方ない。悪いのはエッチなお前じゃないか。まったくもって、お嬢さまに相応しくない)
9: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:23:23.67 ID:yj3euRj70
※ ※ ※
千夜(――あの後、自分が何を口にしているかわからなくなり、突然のことに呆けてしまったあいつを放って逃げ出した)
10: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:24:22.44 ID:yj3euRj70
文香「そこで兄さまのために何かできることはないかと、考えていました」
武内P「そのようなことは。私はたいしたことはしていないので、気にしないでください」
文香「そうは行きません。兄さまと呼ばせてほしいという、荒唐無稽な私の願いを聞き入れてくださっているのですから」
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