5: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:19:39.52 ID:yj3euRj70
※ ※ ※
千夜(……気がつけば随分と長い時間あいつに抱きついていました)
千夜(五分か? ひょっとしたら十分かもしれません。誰かが近づく足音のおかげで我に返り、あの場から走って逃げましたが――なぜ私はあのようなことをしでかしたのでしょう?)
千夜(悪戯心……そうです、悪戯心であいつを試したのでした。その甲斐あって、あいつは少女の戯れを振り払うこともできない情けない男だと判明しました。お嬢さまにはまるで相応しくない)
千夜(……まあ誠実で真面目な男であることも確認できましたが、そんなことは前からわかっていたことです)
千夜(お嬢さまのためにもさらなる監視が必要です!)
コンコン、ガチャ
千夜「入りま――何をしているのですか、お前は」
武内P「……これはですね」
小梅「千夜さん……こんにちは」ニッコニコ
千夜(部屋に入るとあいつだけではなく、小梅さんもいました)
千夜(……あいつの膝の上で、幸せそうな表情で)
千夜「お前……ロリコンだったのですね」
武内P「そう誤解されても仕方ないのですが……白坂さんがここに座りたがって、私が拒否できなかった結果なんです」
小梅「……うん♪ プロデューサーさんはダメって言うけど……ここはもう前から、私の場所だもん。ここに座っている間は……プロデューサーさんが私だけを意識してくれて…まるで独占しているみたいで、とっても嬉しいの」
千夜「お前は中学生にまで押し切られるのですか……ん?」
千夜(あまりの情けなさにこちらまで頭を抱えたくなっていると、あることに気がついてしまいます)
千夜「前から私の場所……? 小梅さん、確かこいつが貴方のプロデューサーになった時は、貴方はまだ小学生でしたよね」
小梅「うん、そうだよ」
千夜「ほう……随分と長いこと膝の上を許しているのですね、ロリコンプロデューサー」
武内P「」
小梅「ち、違うよ千夜さん」
千夜「小梅さん。小学生の頃から世話になった相手だと信頼しているのはわかります。それでもお願いですからその男から離れましょう。危険です」
千夜(このような危険人物、まったくもってお嬢さまには相応しくない! もちろん小学生や中学生にも近づかせてはいけない。ここは高校生の私がこのダメ人間に言って聞かせなければ)
白坂小梅
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