千夜「お前を監視する」武内P「?」
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4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/04/29(木) 04:17:55.05 ID:yj3euRj70
千夜(明るい陽気を分けへだてなく与える太陽の権化のような少女が、途端に顔を青ざめて震える様子は見ていて胸が苦しくなります)

千夜(一連の流れを見ていて事情を知っている私だが、つい責める目であいつを見てしまう)

千夜(相手は年頃の女の子です。もう少し言葉を選べないのですか、ばか)

武内P「け、決してそのようなことはありません! 私は日野さんのように、元気で明るい女の子に慕われて嬉しいと思っています!」

茜「!!?」

武内P「しかしですね、貴方はアイド――『つまり本当は飛びついて欲しいんですね!? 嫌がっているフリをしているだけなんですね!?』……あの」

茜「わかりました! あくまで嫌がっている“フリ”だから、これからは淑女として気にせずにドンドンと飛びつきます!」グリグリ

武内P「チギャウ……チギャウ……」

千夜(だからもう少し言葉を選べと)

茜「違うだなんてエへへへへへ♪ 欲しがり屋さんですねえ、プロデューサーは!」

千夜「……」

茜「ハッ!? 名残惜しいですがそろそろ時間でした! 行ってきます!」

武内P「はい……気をつけて行ってください」


<┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ、ボンバアアアアァッ!


武内P「……」

千夜「……」

武内P「あの……違うのです」

千夜「違うというのは何のことです? 元担当アイドルにされるがままに翻弄され、満更でもない顔で抱きつかれていたことでしょうか? それとも嫌がるフリをして茜さんを煽り、次回以降も熱烈な抱擁を催促したことですか?」

武内P「……情けない姿を見せてしまい、申し訳ありません」

千夜「はぁ……お前は普段から、あのようにアイドルと接触しているのですか?」

武内P「そ、そのようなことは」

千夜「どうでしょう。お前なりになんとか言い聞かせようとするがあっさりと押し切られ、さらに状況が悪化する様子がありありと目に浮かびます」

武内P「う」

千夜「図星ですか」ハァ

武内P「何とかしなければと、常日頃から感じてはいるのですが……」

千夜「……」

千夜(大きな体を意気消沈とさせるその様子は情けないと思うと同時に、この男は愛らしいアイドルとあそこまで触れ合うことを役得ではなく、罪悪感を覚えていることを教えてくれます)

千夜(その誠実さと、情けない姿と相反する屈強な体つきが結びつき、ある衝動に襲われた)

千夜(この衝動は何でしょう? 悪戯心だ。悪戯心に違いありません)スゥ

武内P「し、白雪さん」

千夜「何とかしたいと思うのなら、少しは隙を無くしたらどうです。簡単に抱きつけましたよ、ばーか」

千夜(そう、これはきっと悪戯心。私は初めての悪戯心に戸惑っているに過ぎない――――――――――はず)


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