1: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:47:06.07 ID:A9598kCr0
*色々と至らぬところがありますがどうか見逃して
*若干残酷・猟奇的な描写がありますので注意
梨子「なにもかも懐かしい…音楽室のピアノ」
梨子「廊下に設置された炊飯器専用電源。昼休みに食べた黄金米の味…!」
梨子「同じく廊下の和菓子専用冷蔵庫。地元の和菓子屋さんの伝統の味がなんとも…!」
梨子「アルパカとリャマ…ビクーニャが増えてる!?」
梨子「そして理事長の胸ぞ…あれ?」
梨子「胸像が…ズレてる? こんなに重たいものの筈なのに、なんで位置がズレて…」
梨子(そしてなんだろう…この、ぞわっとする感じ…)
梨子(なにか悪いものがここにあったような…ううん、理事長の胸像よ? そんなの…)
???「あれ…、そこにいるのって」
梨子(だけど、この嫌な悪寒が止まらないのはなんで…ここしばらく、内浦で感じていたのと同じ…)
???「桜内さん、では?」
梨子「!? こ、この声は…」
こころ「お久しぶりです」
ここあ「こんにちは」
梨子「矢澤さん…そちらの子は、すると…」
こころ「妹のここあです。今年、入学しました」
ここあ「初めまして。おねえさまが注目しておりました」(ぺこり
梨子「ご、ごていねいにどうも…」
こころ「ライブの映像、見ました、とても素敵でした。皆さん、とても」
梨子「え? 見てくれてたの!?」
こころ「おねえさまはよくアイドルの話をするので」
梨子「なるほど…うん、いつかライブを、見に来てほしい」
こころ・ここあ「「ぜひ」」
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2: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:48:23.55 ID:A9598kCr0
梨子「ふふっ…あ、そう言えば。この胸像って、こんなに動いてたっけ?」
こころ「え?」
ここあ「あんなに重そうなのに…本当ですね、ズレてます」
3: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:50:05.78 ID:A9598kCr0
*一週間前
イタリア・ローマ 礼拝堂
鞠莉(静かな場所だ――――――だけど、とてもきれいな場所だとも感じた)
4: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:51:11.65 ID:A9598kCr0
数時間後 日本
花丸「不気味な、壺ずら?」
ルビィ「うん。なんか東京の業者さんがお父さんと話した時に贈り物にって、持ってきたんだって」
5: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:52:46.92 ID:A9598kCr0
*五日前
黒澤家
花丸パパ「壺…ですか」
6: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:54:14.28 ID:A9598kCr0
*三日前
放課後 屋上
ダイヤ「三年生どころか、学校全体で、欠席者が多い?」
7: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:56:04.68 ID:A9598kCr0
帰り道
ダイヤ「今夜は花丸さんのお父様が来て下さるとのことですが」
花丸「うん。マルが帰ったら出掛ける予定ずら」
8: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:57:07.15 ID:A9598kCr0
黒澤家
ダイヤ「ただいま戻りましたわ」
ルビィ「ただいまー」
9: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:59:40.50 ID:A9598kCr0
ガタガタガタガタガタガタッ!!!!!
花丸パパ「いっ!?」
牧師「く、蔵全体が揺れて…」
10: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:01:36.47 ID:A9598kCr0
数時間後 花丸宅
花丸(神父様を連れてきた車の人達が救急車を呼んでくれたそうだ)
花丸(ダイヤさんとルビィちゃんのお母さんやお手伝いさん達は被害に遭わなかったものの、ダイヤさんに憑りついたなにかは相当暴れた)
11: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:02:43.48 ID:A9598kCr0
花丸(それから十五分も経たないうちに)
果南「…ダイヤは!?」
鞠莉「神父様を呼んだと聞きましたが、どんな方を!?」
12: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:05:21.07 ID:A9598kCr0
ダイヤ?「ルビィ、いらっしゃい? お姉ちゃんとアイスを食べましょう」
ルビィ「違う…お前はお姉ちゃんじゃない! お姉ちゃんを返して!」
ダイヤ?「逃がさない…逃がさない!」
13: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:06:51.44 ID:A9598kCr0
花丸(ルビィちゃんに代わりにお留守番をしてもらい、マルのおばあちゃんも病院に運ばれた)
花丸(酷い熱も含めた風邪のようだ…だが、お医者様から聞いたことは)
花丸(ここ一週間程、体調を崩す人が増えているという。入院した人も少なくない)
14: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:08:46.12 ID:A9598kCr0
花丸「はぁっ…はぁっ…」
花丸(千歌ちゃんの顔を見るのが辛かった)
花丸(曜ちゃんや果南さんも言ってた。学校を休む人が多い、のっぽパンを買うお店のおばちゃんも寝込んでた、内浦の街のあちこちで、皆が体調を崩してる)
15: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:10:12.32 ID:A9598kCr0
花丸(手の痛みと、ルビィの涙が――――――――――――)
花丸(マルを、拾い上げる。終わりなき怒りから)
花丸(ダイヤさんが、憑りつかれたのだ。まだ、危機は、去っていない)
16: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:11:21.05 ID:A9598kCr0
ルビィ「お父さんが場所を知ってる筈だけど…」
鞠莉「わかったわ、明日お見舞いに行く」
鞠莉「マリー達に任せて、ルビィと花丸はビッグシップに乗って安心するのよ?」
17: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:13:15.14 ID:A9598kCr0
部室
花丸「棚の裏の隠し本棚に確か善子ちゃんが持ち込んだ堕天使グッズやら黒魔術に関する本がある筈ずら」
ルビィ「確かに善子ちゃん色々持ってきてるものね…よいしょ、よいしょ」
18: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:14:45.89 ID:A9598kCr0
ピロンッ♪
善子『もう少しで立てる! だから絶対に手を出さない事、いいわね!?』
善子『マリー、無理は承知だけどダイヤとルビィの家の近くの道を封鎖できない?』
19: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:16:17.30 ID:A9598kCr0
図書館
ルビィ「花丸ちゃん、そろそろ閉館時間だよ…これ、借りてこう」
花丸「いや、この量だと持ち帰れないずら。今、読まないと」
20: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 19:12:14.58 ID:JU0lGUMg0
そして全ては、運命の月曜日へと至る―――――――――。
善子「局所的大雨で羽田便が成田にダイバートって……」
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