5: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 09:52:46.92 ID:A9598kCr0
*五日前
黒澤家
花丸パパ「壺…ですか」
牧師「確かに、壺にしては奇抜」
黒澤パパ「やはり、変ですか」
花丸パパ「重い空気を感じます」
牧師「……正直、触るのを躊躇いたくなる。内浦に置いておいていいものではないかも知れません」
黒澤パパ「その予感は当たっているかも知れません。実は…」
黒澤パパ「持ち込んだ業者と、連絡が取れません」
牧師「なっ…!」
花丸パパ「それは……」
黒澤パパ「……あまり置き過ぎては、災いの元になるかもしれない…申し訳ありませんが」
花丸パパ「そういうお祓いはどうにも専門外ですが…基礎的な事ならば。教会さんは?」
牧師「ある程度の悪魔祓いは習ってはいますが、実際の経験となると」
黒澤パパ「それならば、本職の方を探す他」
花丸パパ「はい」
牧師「連絡を取ってみましょう。それまでは…どこか、人が触れづらい、近づきがたい場所に」
花丸パパ「もしくは監視役を」
黒澤パパ「実は先日、家令も体調を崩してしまって……」
花丸パパ「……ひとまず、庭の蔵にでも置きますか?」
牧師「誰かが何かしら見るようにしておきましょう」
黒澤パパ「お二方、ご迷惑をおかけします」
黒澤パパ「ダイヤ、お二人を送ってくれ」
ダイヤ「はい、お父様」
ガタガタガタガタッ!!!
「「「「!?」」」」
黒澤パパ「…壺が…」
花丸パパ「動いた…?」
牧師「…こ、これは……と、とにかく。庭の蔵にこいつを移しましょう」
花丸パパ「はい」
牧師「副住職はそちらを……ダイヤお嬢様、念のため離れて下さい。何があるかもわかりません」
花丸パパ「ルビィお嬢様にも近づかないように念押しを」
ダイヤ「わかりましたわ…お気をつけて」
黒澤パパ「なんでもない筈なんだ…なんでも…」
ダイヤ「お父様…」
ルビィ「お父さん…」
黒澤パパ「二人は部屋に戻っていなさい。それと庭には近づかないように」
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