梨子「久しぶりに音ノ木坂に来た」
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19: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 10:16:17.30 ID:A9598kCr0
図書館

ルビィ「花丸ちゃん、そろそろ閉館時間だよ…これ、借りてこう」

花丸「いや、この量だと持ち帰れないずら。今、読まないと」

ルビィ「追い出されちゃうよ…鞠莉さんにお願いして、車を」

花丸「鞠莉さんばかりに迷惑をかける訳にもいかないずら」

ルビィ「でも…」

???「手伝おうか?」

ルビィ「あ、美渡さん」

美渡「この量を手では無理だろうしね。車で来てるから、任せな」

花丸「すいません、ありとうございます」

美渡「あー…気にしなくていい。病院の帰りに気が滅入ってさ、気晴らしに漫画でもって思って」

美渡「本当に最近、病人続出過ぎてさ、大変だよ」

ルビィ「そう、ですよね…」

美渡「千歌も心なしか元気ない…のは梨子ちゃんが出掛けてるからと信じたいけどさー」アハハ

美渡「花丸ちゃん、手怪我したのか…?」

花丸「転んで、打ち所が…」

美渡「両手ともに包帯って、相当だな」

ルビィ「……」

美渡「…気晴らしには来たけど、どうにも気が滅入るんだ」

美渡「内浦全体がなんか重いみたいで」

美渡「梨子ちゃんも木曜日に会った時、最近休んでる店が増えて買い物に困るとか言ってたし」

ルビィ「ああ、やはり…」

美渡「うーん、ダイヤちゃん辺りがびしっとバカチカだけじゃなくて私にも言いそうだなぁ」アハハ

花丸(美渡さんにはそんなつもりはないのだろうけど、ルビィちゃんが息を飲んだのが判った)

ルビィ「そ、そんなこと…ない、ですよ」

ルビィ「お、お姉ちゃんも、美渡さんがしっかり、してるから。たまには、気を抜いては、いかがですか、とか言いそうですし」

美渡「そん時ゃ抹茶アイスを5クォート分ぐらいプレゼントだな!」

花丸(明るく笑う、美渡さんに。少し救われた気がした)

花丸(ああ、この人は千歌ちゃんのお姉さんなんだって、強く思う。でも、そんな強い人でも、志満さんの事で気が滅入る、と弱音も吐く)

花丸(だからこそ、絶対に……ダイヤさんを、悪魔の手から救わなければならない)

花丸(この人の為にも)


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