北条加蓮「藍子と」高森藍子「変わりゆくカフェで」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:47:49.76 ID:3SqBtgoG0
――おしゃれなカフェ――
北条加蓮「わ、ぬくーいっ。まだ11月だけど、すっかり冬のカフェって感じ。こうなると、カイロをぜんぶ持ってきちゃったのが邪魔かなー」
<加蓮ちゃ〜ん
高森藍子「こっち、こっち♪」
加蓮「あぁ、今日はそっちなんだね。ストーブの前のくつろぎスペー……、なんか藍子がこたつに入ってる」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:48:26.85 ID:3SqBtgoG0
レンアイカフェテラスシリーズ第142話です。
<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:48:58.77 ID:3SqBtgoG0
加蓮「いやいやいや。いくらなんでも……。一応ここ、カフェなんだよ? どっから持ってきたの、そのこたつ」
藍子「私が持ってきたのではなくて、お借りしたんですよ。ほらっ。もこもこで、気持ちいいですよ〜」
加蓮「猫柄……」
4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:49:26.16 ID:3SqBtgoG0
加蓮「よ、っと。……わ、ぬくい。器具がなくても、布団をかけてるだけであったかいんだ」
藍子「でしょっ? ポイントは、暖炉ストーブの側のお布団を、ちょっとだけめくっておくことです。こうすれば、あたたかい風がほどよく入ってくるんですよ」
加蓮「なるほどー」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:49:55.30 ID:3SqBtgoG0
加蓮「で、このこたつは何なの?」
藍子「はい。メニューの……あった。これ、これっ」
加蓮「季節限定の……えーっと、『こたつに入って食べるみかん』。……なにこれ?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:50:24.97 ID:3SqBtgoG0
加蓮「私もみかんを注文しようかな。けど、これ普通の、いつも座る席で注文したらどうなるの?」
藍子「その時は、みかんと猫ちゃんのクッキーと、あとはショートケーキがついてくるみたいですよ」
加蓮「へぇー……。それで500円」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:50:55.18 ID:3SqBtgoG0
加蓮「すみませーんっ。……やっほ、店員さん。こんにちは」
藍子「加蓮ちゃんも、こたつを気に入ったみたいですよ。ほらっ、あったかくなって、こんなにゆるんだ表情になって♪」
加蓮「こら。余計なこと言わない。……店員さんも。何ニヤニヤしてんのっ」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:51:28.74 ID:3SqBtgoG0
加蓮「へぇー……。フルーツティーって、なんだかオシャレな響きだね……って、こら。店員さん、何一緒になって覗き込んでんのっ」
藍子「ふふ。顔をくっつけてお話していると、2人で作戦会議って感じがしますね。私も、混ぜてくださいっ」
加蓮「え、やだよ」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:51:55.15 ID:3SqBtgoG0
藍子「こたつでのんびりしながら、今日だけは、もうちょっとだけ子どもに戻っちゃいましょう♪」
加蓮「……なるほど。うりうりー」
藍子「わひっ!? ち、ちょっと加蓮ちゃん、つま先で足をつつかないで〜っ」
10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:52:26.29 ID:3SqBtgoG0
加蓮「……2人用のこたつも用意しましょうか、って。あははっ。いいよいいよ。っていうか、私達以外にこのスペースでのんびりする人、あんまりいないでしょ。滅多に見たことないし」
加蓮「それに、この方が……ちょっぴり密着できるし? なんてっ」
藍子「」チーン
11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:52:55.05 ID:3SqBtgoG0
加蓮「……ふうっ。さっき誰かさんが暴れたせいで、こたつの中、少しだけ冷たくなっちゃったね」
藍子「少し、暖炉ストーブの方に寄せますか? でもそうしたら、お布団が燃えちゃうかな……」
加蓮「燃えたりはしないと思うけど、いいよ。あたたかくなるのも、のんびり待てるしっ」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:54:55.71 ID:3SqBtgoG0
藍子「外、やっぱり寒かったですか?」
加蓮「そこそこね。息も白くなっちゃうし……」
藍子「今年は、アイドル活動がいろいろと忙しくて、まだ冬支度ができていないんです。手袋もニット帽も、まだ買ってません」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:55:25.54 ID:3SqBtgoG0
加蓮「ラジオの収録とかでも、レンジであっためて、チンって言ったら食べて」
藍子「加蓮ちゃんが食べている様子が、ラジオで流れるんですね」
加蓮「食レポラジオ……腕が鳴るね!」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:55:55.29 ID:3SqBtgoG0
□ ■ □ ■ □
15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:56:25.22 ID:3SqBtgoG0
加蓮「すみませーんっ。コーヒーと紅茶、お願いします」
藍子「コーヒーは、加蓮ちゃんにですっ」
加蓮「ん? ……あぁそっか、味」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:56:55.48 ID:3SqBtgoG0
加蓮「…………、」
藍子「……? 加蓮ちゃん、どうしましたか? 店員さんが歩いていったのを、じっと見て……」
加蓮「ううん。店員さん、すごいなーって思っちゃった」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:57:25.01 ID:3SqBtgoG0
藍子「みんなが気になっちゃって、みんなが注目する……私も、そんなアイドルでいたいですね。……なんてっ。ちょっぴり、大げさに言っちゃったかな……?」
加蓮「おぉー。藍子ちゃんの口からそんな言葉が出るとはー」
藍子「……加蓮ちゃん。ぼうよみです」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:57:55.18 ID:3SqBtgoG0
加蓮「……なんかゴメン。あ、コーヒーと紅茶、ありがと。その……別に責めてるとか、余計なお節介を言いたかったんじゃなくて……」
加蓮「ほら、店員さんには、店員さんの考えと、好きなものがあるんだよね。私も藍子も、そこは分かってるから大丈夫で……えっと……」
加蓮「……ごめん、聞かなかったことにして!」
19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:58:27.29 ID:3SqBtgoG0
加蓮「……ん。あったかくて、おいし」
藍子「さっきまで、ちょっぴり子どもみたいにはしゃいじゃってましたけれど、心が落ち着きますね♪」
加蓮「ねー」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:58:55.53 ID:3SqBtgoG0
加蓮「藍子は? 握手会でもLIVEでも、トークショーとかファンミーティングとか……なんでもいいけど、最近あの2人と会ったりした?」
藍子「……ううん。見てないかも」
加蓮「そっか……」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 18:59:25.40 ID:3SqBtgoG0
加蓮「えーっと。どう言おっか……。ほら、藍子はさ……」
藍子「私は……」
加蓮「……魔女だし?」
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