22: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:49:55.32 ID:7MqFVx3xO
果穂「ゴミ……」
伊吹「ゴミ?」
23: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:51:21.38 ID:7MqFVx3xO
志摩「きみが人の言うことを真剣に受け止めていることはわかった。でも、悪意まで受け止める必要はない」
果穂「悪意?」
24: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:52:15.81 ID:7MqFVx3xO
志摩「ジャス、えっ、なに?」
伊吹「えっ、知らねーの?」
25: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:53:07.41 ID:7MqFVx3xO
志摩「なんだこの空気。ていうか結局誰なんだよ、ジャスティスレッドって」
伊吹「ダメだねー、志摩。そんなじゃゆたかの話についてけないよ」
26: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:54:00.57 ID:7MqFVx3xO
果穂「たぶんそれは第17話『あぶない?相棒 キレイ好きハリー』の真似です! ジャスティスレッドと推理がヘタなキレイ好きハリーが相棒になって事件を捜査するんです。それで犯人の怪人を見つけるんですが、男の子を人質にとってジャスティスレッドにハリーを攻撃するよう脅すんです! それで仕方なくジャスティスレッドはハリーに必殺技を放つんですが、それはウソでハリーはやられたフリをして男の子を助けて、そしてジャスティスレッドが敵をやっつけるんです!」
大量の熱意にあふれた言葉に志摩と伊吹はおもわず圧倒された。どちらともなく「おぉ……」という感嘆の声が洩れる。
27: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:54:40.91 ID:7MqFVx3xO
伊吹「よし。じゃあ、正義の味方の相棒としてあのゴミでも片付けますか」
明るい声を出しながら、伊吹は自販機横のゴミ箱へ近づいていった。あとをついてくる志摩に伊吹は振り返り訊ねる。
28: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:55:38.04 ID:7MqFVx3xO
メロンパン号のバックドアが開けられ、そのなかを見たとき、果穂の表情はさらに輝いた。万国旗、赤い自転車、紺色のジャンパー、その他のさまざまな小道具たち。使い方が検討のつかないものも幾つかあったが、その検討の付かなさが逆に果穂の好奇心を刺激した。
果穂「なんだか秘密基地みたいです!」
29: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:56:23.05 ID:7MqFVx3xO
果穂「あの、志摩さんも伊吹さんも刑事さんなんですよね?」
片付けがひと段落して、各々が飲み物を飲みながら休憩しているとき、果穂がふたりに訊いた。
30: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:57:09.01 ID:7MqFVx3xO
果穂「なんだかヒーローの武器みたいでカッコいいです!」
果穂は無邪気だった。正義と悪の二元論のもとで正義を行使できる拳銃を正義の象徴として果穂は考えていた。
31: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:57:53.15 ID:7MqFVx3xO
伊吹「むじぃよ、何の話かまったくわかんない」
志摩「いや、おまえは分かれよ。警察官だろ」
32: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:59:02.00 ID:7MqFVx3xO
果穂「あのっ! わたし、ちゃんと考えてませんでした……拳銃、人に向けたら……」
志摩「きみはちゃんと考えてる」
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