22: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/28(月) 23:49:55.32 ID:7MqFVx3xO
果穂「ゴミ……」
伊吹「ゴミ?」
伊吹は思わず訊き返した。
果穂「直接、言われたわけじゃないんですけど、でも、人間もゴミなんだって……」
衝撃を受けた瞬間はそれを痛みと認識できないように、果穂はようやく久住の言葉にひどく傷ついている自分に気づいた。
果穂の目に涙が浮かんだ。大人の前で泣きたくはなかった。せめてもの抵抗でシャツの袖で涙を拭う。半袖のシャツだから拭うのが難しかった。
果穂「人間はゴミだから、いいことしても無駄だって……」
涙ぐむ果穂に伊吹は言葉を失っていた。人間=ゴミという思想は伊吹にとっても不可解であり、そのため対応に遅れがでてしまった。
志摩「いいかな」
相棒の戸惑いを察知したかのように志摩が果穂に声をかけた。
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