僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:08:13.64 ID:ZPljtdP8O
「たのもー!」

中に入るや勇ましく声を張り上げる少女であったが、所詮は女の声であり、迫力はない。

「おやおや? どうしました。ここは女の子が来るような場所ではありませんよ」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:10:50.72 ID:ZPljtdP8O
「貰った!」

主人が自信満々に叫ぶのも無理はない。
この左右からの居合い抜きは無敵であり、これまで打ち破られたことはなかった。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:13:33.35 ID:ZPljtdP8O
「まだやりますか?」
「くっ……!」

眼前に切っ先を突きつけられて、少女は敗北を認めた。鋭い眼光で男を睨みつけながら。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:18:15.51 ID:ZPljtdP8O
「くそっ……! こんな筈では!」
「どんな予定だったんだよ?」
「真っ先にこの学校で一番強い奴を倒してから他の学校に遠征しにいく予定だったの!」
「お嬢のその自信はどこからくるんだ?」
「お前はもっと自信を持て!」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:21:54.06 ID:ZPljtdP8O
「そんじゃ、おやすみ」

犬が部屋の灯りを消すと、小さな声で。

「犬……一緒に寝て」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:24:07.42 ID:ZPljtdP8O
「おにぎりが食べたい」
「そりゃ俺も食いてぇけど……」
「作って!」

宿舎で出される食事はパンばかりで、魔王領に近い辺境出身の主人の口には合わない。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:27:34.12 ID:ZPljtdP8O
「お? あったあった」

米は思いの外、早く見つかった。
何軒か店を回って、目的の品を手に入れた。
あとは学校に戻って炊くだけなのだが。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:29:53.66 ID:ZPljtdP8O
「それで、何のご用でしょうか?」
「あ、実はこの米を炊きたくて……」
「コメ?」

キョトンと首を傾げる魔法調理師。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:31:46.87 ID:ZPljtdP8O
「えっと、俺はこの間この学校に来た……」
「わんちゃんさんですよね?」
「は?」
「その首輪、とても似合ってます!」
「はあ……どうも」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:33:20.75 ID:ZPljtdP8O
「よし。そろそろ火の勢いを弱めてくれ」
「がってんです!」

沸騰してきたので中火にして貰う。
微妙な火加減の調整もお手の物。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:37:04.50 ID:ZPljtdP8O
「あんたは魔法使いなんだよな?」
「はい! 魔法で料理を作ってます!」
「この目で見させて貰ったけど、あんな魔法の使い方があるなんて知らなかった。もしかして、実は凄腕の魔法使いとか?」
「はい! 実は私は凄腕なんですよ!」

以下略 AAS



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