僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 19:37:04.50 ID:ZPljtdP8O
「あんたは魔法使いなんだよな?」
「はい! 魔法で料理を作ってます!」
「この目で見させて貰ったけど、あんな魔法の使い方があるなんて知らなかった。もしかして、実は凄腕の魔法使いとか?」
「はい! 実は私は凄腕なんですよ!」

気を取り直して魔法調理師に話題を振るも、どうも要領を得ない返事ばかりで困った。
ともあれ詮索する気はない犬は溜息を吐き。

「はあ……俺も魔法が使えたらなぁ」
「出来ますよ?」
「へ?」
「わんちゃんも魔法を使えるようになりますよ。他ならぬ凄腕のこの私が保証します」

魔法調理師に太鼓判を押されて面食らう。

「俺が、魔法を……?」
「ちょっとお手を拝借しますね」
「な、何を……?」
「ほら、私のここに心臓があって、魔力の元となる魔素が身体中に送られています」
「ふむふむ」

魔法調理師に右手を取られ、彼女の左胸に手を置くと、犬はたしかに鼓動を感じた。

「その流れを手に集中するイメージです」
「貧血になりそうだな」
「あはは。そうですね。慣れないうちは貧血や立ち眩みに似た症状が出るかもです」

やはり要領を得ない言葉ばかりではあるが、イメージはなんとなく伝わり、犬は早速言われた通りに実践してみた。

「こんな感じか?」
「そうそう! わんちゃんのおててがあったかくなってきました! その調子です!」

左胸に触れた手に意識を集中して身体に流れる魔素をかき集める。すると魔法調理師は。

「おお? これは、なるほど。わんちゃんはエンハンス系の魔法の才能があるようですね」
「エンハンス?」
「エンハンスとは、対象に何らかの力を付与することが出来る魔法です。たとえば……」

杖を振り、魔法調理師は犬に魔法をかけた。

「おお! なんか、急に目が冴えてきたぞ!」
「視覚強化だったり」
「おお! なんか遠くの物音が聞こえる!」
「聴覚強化なども付与出来ます」

強化された犬の耳に、何やら窓の付近から走り去る足音が聞こえた。いったい誰だろう。


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