高垣楓「あなたがいない」
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163: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:31:06.38 ID:itU6iUE10

投下します

↓ ↓ ↓

以下略 AAS



164: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:32:28.29 ID:itU6iUE10

 公式にメッセージを配信してしばらく経った。まだ仕事は再開して、いない。

「カウンセリングを受けてみたら、どうかしら」

以下略 AAS



165: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:33:06.57 ID:itU6iUE10

「忙しいのは、ほんと、なによりじゃないですか」

 私が言う。

以下略 AAS



166: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:33:41.62 ID:itU6iUE10

 とりあえず事務所近くにカウンセリングルームがあることが分かった。
 九十分で一万二千円、高いのか安いのかよく分からない。女性専用ということだったので、ここに予約を入れてみた。

 カウンセリング当日。
以下略 AAS



167: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:34:14.13 ID:itU6iUE10

「さて、高垣さん。こちらに来られた理由を、お伺いしてもいいですか」
「……そうですね。そのために来ましたので」

 私は逡巡する。事ここに至って、なにを話せばいいのだろう。そして。
以下略 AAS



168: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:34:41.65 ID:itU6iUE10

 どきりとする。
 確かに、今の私の気持ちを話せるかと言えば、それは難しい。なぜなら彼女は私の知らない他人、なのだから。

「そう、ですね」
以下略 AAS



169: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:36:22.62 ID:itU6iUE10

 私はようやく、仕事を再開する。
 歌番組の収録。録画ものでインタビューなし、という、今の私にはありがたいものだ。しかも瑞樹さんと共演。
 事務所スタッフの努力と配慮に感謝しながら、スタジオへ向かった。

以下略 AAS



170: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:36:49.44 ID:itU6iUE10

「せっかくお勧めしていただいたのに、なにか申し訳なくて」
「いいのよ、私も気楽に言っただけだし。そうね。今度は体もリフレッシュするように、全身エステ、行きましょ?」
「そう、ですね。ぜひ」
「じゃあ、今日は楓ちゃんの復帰初仕事、頑張りましょう!」
以下略 AAS



171: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:37:16.71 ID:itU6iUE10

 歌詞が、飛んだ。




172: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:37:44.50 ID:itU6iUE10

 瑞樹さんとのデュオで、歌い慣れていたはずの曲。歌詞が出てこない。頭が真っ白になったのだ。

「す、すいません……大丈夫、です」
「ごめんなさい! 五分、休憩ください!」
以下略 AAS



173: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:38:34.46 ID:itU6iUE10

「……瑞樹、さん」
「大丈夫? 楓ちゃん」
「ごめんなさい……飛んでしまい、ました」
「いいのいいの、久しぶりだし。大丈夫だから」
以下略 AAS



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