170: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:36:49.44 ID:itU6iUE10
「せっかくお勧めしていただいたのに、なにか申し訳なくて」
「いいのよ、私も気楽に言っただけだし。そうね。今度は体もリフレッシュするように、全身エステ、行きましょ?」
「そう、ですね。ぜひ」
「じゃあ、今日は楓ちゃんの復帰初仕事、頑張りましょう!」
瑞樹さんは私を慮って、努めて明るく振舞ってくれた。
収録本番。瑞樹さんとのデュオは久々で緊張する。でも、それが妙に嬉しかった。
足はほぼ大丈夫になっているけれど、無理をしないということで、振り付けを最小限に抑えている。
相変わらず綺麗で伸びやかな、瑞樹さんの歌声。聞き惚れてしまう。日頃ソロで歌うことが多い私には、こうして誰かと歌うことが貴重で、ありがたい。
サビ。ふたりの息を合わせ……
「はーい! ストップでーす!」
「楓ちゃん、大丈夫?」
収録スタッフの声と、瑞樹さんの声。私は、固まって動けない。
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