100: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/20(日) 22:13:41.75 ID:LTP9DQ6S0
※ 今日はここまで ※
ではまた ノシ
101: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/21(月) 22:49:44.72 ID:brMXuKjJ0
投下します
↓ ↓ ↓
102: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:50:25.24 ID:brMXuKjJ0
ライブに向けていろいろなことが進んでいく。使う予定の曲はほぼアレンジが終わっていて、私はボーカルレッスンに勤しんでいた。
「はい。結構です」
「ありがとうございます」
103: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:50:56.33 ID:brMXuKjJ0
「ここはアコギメインで、編成をアコギとピアノ、パーカスのトリオでどうかと」
我々チームを含む、ライブスタッフのミーティングが続く。ここにアイドル自身が加わる必要はないのだけれど、私はできるだけ参加するようにしていた。
スタッフメンバーからレジュメを渡され、簡単に目を通す。なるほど、編成の確認か。
104: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:51:41.96 ID:brMXuKjJ0
私がこうして意見を述べることは、そう多くない。Pさんがいた頃はそれこそ、Pさんにお任せして問題ないとさえ思っていた。
今回もそのスタンスには違いないはずだったのだけれど、周りのスタッフが気を遣ってくれているためか、私に意見を求める機会がわりとある。
あらかたの編成は決まったところで、次の議題に移る。ライブの日程は半年前に押さえてあるので、当日までの営業の確認だった。
予定されている営業活動は、滞りなく進んでいる。私の体調のことがあって心配ではあったけれど、営業メンバーの努力でなんとかしのいでいたらしい。
105: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:52:39.30 ID:brMXuKjJ0
「なるほど。会議中に眠ってしまう、と」
「はい」
先生との問診で、私はこのところの居眠りを打ち明けた。
106: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:53:06.66 ID:brMXuKjJ0
「先生」
「なんでしょう」
「本当に、申し訳ありません」
「いえいえ、高垣さんがきちんと自分に向かい合っているわけですから、私はそのお手伝いだけですよ」
107: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:53:37.33 ID:brMXuKjJ0
薬を最大量まで増やして二週間。効果が出てきた気がする。
なにより、動きが軽く感じられるのだ。
「よしそこまで! 高垣。だいぶキレが出てきたな」
108: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:54:07.41 ID:brMXuKjJ0
「ただいま」
ひとりマンションへ帰ってくる。体は疲れているものの、自分はやれるという満足感が確かにあった。
お風呂を沸かすため『ふろ自動』のボタンを押す。そうして私は化粧を落とすため、クレンジングリキッドをコットンに湿らせる。
109: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:54:48.65 ID:brMXuKjJ0
ライブに向けてのレッスンは続く。
目標マイナス三か月。本番に向け、そろそろ最終形を作らなくてはならない時期。私たちはそこに向け、スタッフ総出で問題点をつぶしにかかっていた。
「はい! 楓さん、オッケーです」
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