高垣楓「あなたがいない」
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105: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 22:52:39.30 ID:brMXuKjJ0

「なるほど。会議中に眠ってしまう、と」
「はい」

 先生との問診で、私はこのところの居眠りを打ち明けた。

「そうですねえ。夜は眠れてますか」
「いただいた薬で眠れています。ただ」
「ただ?」
「このところ中途覚醒することが増えて、頓服で二度寝をするような有様で」
「そうですか……」

 先生はカルテに、なにかを書き込んでいく。

「あと……ほんとに些細なことなんですが」
「些細な?」
「はい、最近どうにも気持ちがネガティブに傾いてて、気持ちがこう、湧きあがらないというか」
「ふむ」
「もうすぐライブのレッスンも本格的になりますし、もっと気持ちを上げていかないとならないんですが……」
「……分かりました」

 先生はミルナシプランをさらに増量すると、そう私に告げた。




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