【ミリマスSS】かつて守るべきものだった者
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18: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 21:51:45.91 ID:BHjCA0Mo0

姉さんは俺のリアクションが気に入らなかったらしく、眉をひそめてジトーっと俺の顔を見る。

「なんか怪しい。」

以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2020/06/12(金) 21:53:01.27 ID:BHjCA0Mo0

「いや、モテてないだろ?何を根拠に。」

全く、一般人平民アルバイト高校生な僕にちょっかいかけてくる女性は、今目の前にいる人とそっくりな『隅子さん』しか知らないんですけどね。ジトーっとした視線を投げ返すと、姉さんは不敵に笑った。

以下略 AAS



20: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 21:53:54.54 ID:BHjCA0Mo0
>>19
酉入れ忘れました。でへへ〜


21: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 21:57:51.30 ID:BHjCA0Mo0


夕飯も終わり一息ついた頃、ここぞと俺はポケットから封筒を取り出し、母さんに渡す。

「母さん、今月もこれ。」
以下略 AAS



22: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:00:37.04 ID:BHjCA0Mo0

「まぁ、こんなに...。」

そう言って母さんは何か思いを飲み込むように深く息を吸って、すーっと吐いた。どこか目は寂しげだ。封筒を見てポジティブなリアクションが返ってくると思っていたので、呆気にとられてしまう。

以下略 AAS



23: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:02:10.03 ID:BHjCA0Mo0

なんでって...それは絶対に言いたくなかった。情けなくて、カッコ悪くて、絶対に口になんてできない。姉さんの鋭い目から逃げるように、視線だけ下に逸らす。姉さんは逃げ場を塞ぐように、強さを増した口調で問いかける。

「もう一回言うけど、お母さんと私のお給料で、家のお金は十分。陸を大学に行かせてあげるだけの貯金も十分にある。陸もそれはきっとわかってると思うの。」

以下略 AAS



24: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:03:48.11 ID:BHjCA0Mo0

姉さんも相当頭にきているようだ、言葉の端々から怒気が漏れ出ている。もう何年も聞いたことのないような強い口調だ。だけど、こっちもキューっと喉元まで上がってきてる怒気を抑えるだけで精一杯なんだ。

「離せよ。」

以下略 AAS



25: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:05:56.09 ID:BHjCA0Mo0

姉さんはカッコよくて、俺の憧れだった。

いや、今じゃ形や熱は変わっているけれど、根本的には変わらず同じ感情を抱いてるのだと思う。姉さんはいつもアイドルを頑張って、家事をしてくれて、俺を守ってくれる絵本の中の強いお姫様。

以下略 AAS



26: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:07:46.69 ID:BHjCA0Mo0

数日後、

俺はあるカフェの奥の席で人を待っていた。コーヒーをブラックのまま口にする。苦味が口に広がって、思わず顔をしかめてしまう。でもまぁ、今の家の空気よりはマシな苦味だけど...なんて、その苦味の元凶が言うのはズルイと思いつつ、スマホの時計を確認する。

以下略 AAS



27: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:09:30.42 ID:BHjCA0Mo0

そう、俺が待っていたのは、かつて765プロシアターで姉さんたちのプロデューサーをしていた人、通称プロデューサーさんだ。姉はもうシアターを卒業して、765プロに直接出入りしているらしい。その頃から、俺もプロデューサーさんには会ってない。

プロデューサーさんは、久しぶりに自分を訪ねてきた生徒を迎える先生のような笑顔で俺に話しかけてきた。

以下略 AAS



28: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:10:56.86 ID:BHjCA0Mo0

唐突な俺のお願いに、プロデューサーさんは驚いたようだった。無理もない、段階も踏まずにいきなり話を切り出したから。プロデューサーさんはまだ言葉を飲み込めていない様子で、俺に尋ねる。

「えっと、陸君がアイドルになりたいの?」

以下略 AAS



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