19:名無しNIPPER
2020/06/12(金) 21:53:01.27 ID:BHjCA0Mo0
「いや、モテてないだろ?何を根拠に。」
全く、一般人平民アルバイト高校生な僕にちょっかいかけてくる女性は、今目の前にいる人とそっくりな『隅子さん』しか知らないんですけどね。ジトーっとした視線を投げ返すと、姉さんは不敵に笑った。
「客席に座ってるとね、おばさんやOL、女子高生もみーんな『あの店員さん超イケメン、彼女いるかなぁ?』とか、『えー、いたらショックー、私狙ってるのにー』みたいな会話をしてるのが聞こえるのよ。」
言葉を続けるたび、姉さんのボルテージが上がっているのを感じる。なんか目に炎宿ってないですか?家燃やさないでね。
「そのたび私は心の中で言ってやるの『あんたたちにかわいいりっくんは渡さない!』ってね!」
姉さんはそう言って、ドヤ顔で締めくくった。いや、店内にこんな守り神がいたなんてな心強い心強い、守り神のせいで客が減ったら倍の値段請求していいんじゃないですかマスター?
姉のテンションが高くなりすぎて手に負えないので、いつものツッコミでこの話題を切り上げる。
「だから、りっくんはやめろって。」
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