【ミリマスSS】かつて守るべきものだった者
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24: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:03:48.11 ID:BHjCA0Mo0

姉さんも相当頭にきているようだ、言葉の端々から怒気が漏れ出ている。もう何年も聞いたことのないような強い口調だ。だけど、こっちもキューっと喉元まで上がってきてる怒気を抑えるだけで精一杯なんだ。

「離せよ。」

姉さんの目がガッと見開いた。多分キレたんだろうな。今までよりもずっと大きな声で、俺に言葉を投げつけた。

「ちゃんと話してよ!!どうして話してくれないの!?」

グッと腹の底の熱が増す。その熱で内臓が溶け落ちてしまうのを防ぐように、身体が反射的にその熱を言葉に変えて外に出す。

「何もできない俺みたいなガキの稼いだ端金なんて、いらないってわかってるよ!!!!姉さんの稼ぎに比べたら雀の涙だもんな!!!姉さんはすごいよ!!!今の俺より小さい頃から、この封筒の中の金よりもずっとずっと稼いでさ!俺には無理だよ!何にもないよ!」

一方的に言葉を投げつけられるだけ投げつけて、部屋まで走り、鍵を閉めて布団の中で疼くまる。扉がコンコンと叩かれる。姉さんが何かを言ってる声が聞こえる気がする。耳を塞いでるからよくわからないけど、きっと怒ってるんだろうな。せっかく家でゆっくり過ごせる日に、罵声を浴びせられたんだ、たまったもんじゃない。

やがてドアの前の声は聞こえなくなった。音も光も無い空間、思考は内に内に入っていく。

  


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