152:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 22:40:28.76 ID:XPAMg3p00
『――幾つもの古き良き夢たちが舞い戻って』
153:名無しNIPPER[sage]
2020/05/07(木) 22:44:02.43 ID:XPAMg3p00
『Those Good Old Dreams』
www.youtube.com
154:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 22:48:47.80 ID:XPAMg3p00
【Y】パズルピース
人は、人生の約三分の一をベッドの上で過ごすと言われています。
155:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 22:54:25.15 ID:XPAMg3p00
「なー、かれーん……そろそろ機嫌直してくれって」
「……別に、上機嫌だけど」
156:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:00:13.98 ID:XPAMg3p00
「邪魔したのはほんと悪かったけどさぁ……わざとじゃないんだって」
「別に……Pさんは関係無いし」
157:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:06:22.03 ID:XPAMg3p00
「ん。あるね」
「我ながらよく映ってるよなー」
158:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:15:01.51 ID:XPAMg3p00
ぐぬぬと屈辱に身を震わせつつ、
ベッドフレームとマットレスの隙間に放り込んでおいたそれを明け渡します。
凛と奈緒はへぇ、ほぉ、ふぅん、なるほどね、ははぁ、
と好き放題に呟きながら笑みを浮かべました。
159:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:24:58.00 ID:XPAMg3p00
奈緒がくしゃみをして、
やべ、移ったかな、などとのん気にティッシュを拝借していると、
控え目なノックが響きました。
160:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:33:54.24 ID:XPAMg3p00
凛の口調には全く遊びがありませんでした。
びくりと震えた奈緒を尻目に、加蓮の瞳をじっと見つめます。
「私達、帰った方がいいかな」
161:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:41:29.65 ID:XPAMg3p00
凛の表情は、加蓮も初めて見るものでした。
困ったように言葉を探しているような、どうしたらいいか迷っているような。
そんな彼女を前に、加蓮はあれ、まだ話してなかったんだっけ、と首を捻ります。
162:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:50:38.95 ID:XPAMg3p00
◇ ◇ ◆
割と、加蓮は寝具にこだわる方で、両親はそれに輪を掛けていました。
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