もしもし、そこの加蓮さん。
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158:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:15:01.51 ID:XPAMg3p00

ぐぬぬと屈辱に身を震わせつつ、
ベッドフレームとマットレスの隙間に放り込んでおいたそれを明け渡します。
凛と奈緒はへぇ、ほぉ、ふぅん、なるほどね、ははぁ、
と好き放題に呟きながら笑みを浮かべました。

破門の取り消しを請うた皇帝はこんな心持ちだったのかなと、
加蓮は遠く中世に思いを馳せました。

 「違うから」

 「何も言ってないぞ」

 「丸くなったね加蓮」

 「違う」

 「へへへ……こちとら卯月とか美嘉に訊いて知ってるんだからな。尖ってた加蓮」

 「ぐぬぬ」

病につけ込んでからに、と加蓮は自身の無力さを嘆き、
同時に奈緒いじりネタ貯蔵庫の具合を確かめます。

まぁまぁストックはあったので、少し気分は晴れました。


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