もしもし、そこの加蓮さん。
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157:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:06:22.03 ID:XPAMg3p00

 「ん。あるね」

 「我ながらよく映ってるよなー」

 「その隣」

左手の指先だけがぴくりと動きました。
しかし緊張の表面化を加蓮はその僅かな動作だけに抑え込み、
素知らぬ顔で話の続きを待ってやります。


凛にはその様子がよく見えていました。


 「同じサイズの写真立てがもう一つ、ちょうど置けそうなくらいのスペースが空いてるね」

 「そうかな?」

 「担当さんと入れ替わりで入ってきた以上、
  他の部屋に移す時間は無かった筈。奈緒。部屋内にあるよ」

 「応」

 「ごめんなさい素直に渡すから勘弁してください」

 「うん。素直で大変よろしい」


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