もしもし、そこの加蓮さん。
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162:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 23:50:38.95 ID:XPAMg3p00

 ◇ ◇ ◆


割と、加蓮は寝具にこだわる方で、両親はそれに輪を掛けていました。
マットレスはシーリー上位のラインナップ品を買い与えていましたし、
枕は何年か前にお店までオーダーで作りに行ったものです。


なので、パジャマもなかなか上等なものを愛用しているのですが、
現在進行形で台無しになりつつありました。

 「まもっ……守るからぁ……!
  ぜったいぜったい、ぜったいっ、大丈夫だからなぁっ……!」

 「はいはい。お姫様をしーっかり守ってねーよしよし」

 「撮るよ」

 「あ、待って凛。動画、動画」

 「オッケー」

トライアドプリムス最年長のお姉さんが、
加蓮の胸でぐずぐずのぼろぼろに泣きじゃくっていました。
この様子だとあと一時間は意地でも剥がれそうになく。

加蓮はここぞとばかりにもっふもふの感触を堪能し、
凛はここぞとばかりにネタのストックへ余念がありません。


トライアドプリムスの結束感がより強固なものへと成長を遂げた瞬間でした。



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