124:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:03:09.95 ID:EfLG+Erp0
【X】アヴァンチュール
「そうだったなぁ……赤かったよ」
125:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:15:36.22 ID:EfLG+Erp0
「後は、ハエが凄かったかしら」
「あぁ。そう、そう! あれは凄かった……何だったんだろうな」
126:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:23:06.45 ID:EfLG+Erp0
今よりも少しだけ若い二人が笑い合う写真の数々。
自身が生まれるよりも前の記録を、加蓮は興味深そうに眺めていました。
雄大な景色を収めた写真に、何故撮ったのか全く分からない写真。
127:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:33:53.62 ID:EfLG+Erp0
◇ ◇ ◆
「――ちゃん。加蓮ちゃん」
128:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:43:39.40 ID:EfLG+Erp0
事前のリサーチによれば、あの場所は何と『天国に一番近い島』。
なら、遥か空から見下ろしている自分達は、もう天国の住人だったりして。
129:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 22:53:09.40 ID:EfLG+Erp0
「卯月」
「?」
130:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:01:28.96 ID:EfLG+Erp0
◇ ◇ ◆
まだ撮影も始まっていないというのに、
エメラルドブルーを目指し、シンデレラ達は我先にと裸足で駆けて行きました。
131:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:11:10.40 ID:EfLG+Erp0
「ところで加蓮、泳げるのか?」
「ううん」
132:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:18:59.82 ID:EfLG+Erp0
頭を掻く彼に笑い返し、加蓮が足を振ってサンダルを放り投げます。
閉めていたジッパーを下ろし、パーカーもそこらに放り捨てて。
寄せる波が、薄い青に彩られた彼女のつま先にキスをしました。
133:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:33:18.12 ID:EfLG+Erp0
水も滴る良い加蓮が振り向きます。
こちらを見ていた彼と視線が合いそうで合いません。
やや、下を向いていたので。
134:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:45:53.62 ID:EfLG+Erp0
「楽しそうね、お二人とも」
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