静香「まさか、こんな日が来るだなんて」
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63:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:07:31.07 ID:pYPvRrqT0
静香「――……ハアッ、ハアッ、ハアッ……!」

……たった一曲。
たった一曲歌っただけで、こんなにも息を乱した静香の姿が今まであっただろうか。
何百メートル、何千メートルと全力疾走したかのような疲弊した姿。
以下略 AAS



64:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:09:31.54 ID:pYPvRrqT0
P「翼も、それでいいな?」

翼「はーい、異論なしでーす。ちょっぴり悔しいけど……でも、しょうがないよね」

翼も間違いなく本気だった。
以下略 AAS



65:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:11:02.29 ID:pYPvRrqT0
返事を待つことなく、静香はレッスンルームを飛び出した。
三人は暫時閉まった扉を見つめ、それからプロデューサーが翼に向いて言った。

P「……ごめんな、翼」

以下略 AAS



66:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:13:22.56 ID:pYPvRrqT0



控室の前で立ち止まり、静香は呼吸を整える。
そうしてぐっと体に力を入れ、ドアノブを回した。
以下略 AAS



67:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:15:04.01 ID:pYPvRrqT0
千早「っ……! 静香、それじゃあ……」

そこでようやく、静香は頭を上げる。
そして半ば泣きそうな顔で、

以下略 AAS



68:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:17:35.00 ID:pYPvRrqT0
千早「もしかしたら全部間違っていたかもしれない。
  私の気持ちを、あなたに直接伝えるという方法もあったかも知れない。
  けれどそうしてしまうと、私はまた、『上の立場』としてあなたに接してしまう。
  そんな気がして……。だからあんな方法しか取れなかったの」

以下略 AAS



69:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:18:34.88 ID:pYPvRrqT0
千早「嬉しいわ……これで、やっと……。あなたと、高め合うことができる」

静香「ッ……!」

畏怖――静香が抱いた感情はそれに近い。
以下略 AAS



70:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:20:44.14 ID:pYPvRrqT0



ジュリア「――おいおい、そりゃマジか……」

以下略 AAS



71:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:21:40.75 ID:pYPvRrqT0
きょとんとした表情を浮かべる静香に笑みを向け、ジュリアは遠くを見やる。
そして思い起こすようにして続けた。

ジュリア「ま……確かにそういうスタンスで歌うなら、そのくらい徹底した方が面白いかもな。
    『練習試合』無し、本番一発の真剣勝負。それがやれるってんなら、その方がいい」
以下略 AAS



72:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:23:37.16 ID:pYPvRrqT0
静香はぷいと顔を逸らし、その横顔にジュリアはいたずらっぽい笑顔を投げかける。
そのまましばらく肩を揺らして笑い続け、それからふっと、穏やかに言った。

ジュリア「それで? 調子はどうだい? チハには勝てそうか?」

以下略 AAS



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