69:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:18:34.88 ID:pYPvRrqT0
千早「嬉しいわ……これで、やっと……。あなたと、高め合うことができる」
静香「ッ……!」
畏怖――静香が抱いた感情はそれに近い。
口調こそ普段の千早と変わりないが、それは今まで見たことのない表情。
向けられたことのない感情。
『先輩と後輩』などという優しい関係ではない。
全身の産毛か逆立ち、内臓が裏返ったような感覚すら覚えた。
いや……でもきっとこれは、初めから向けられていたものだ。
ただ自分が気付いていなかっただけ。
つまり静香は今、初めて本当の意味で理解した。
如月千早に対等に見られるということがどういうことなのかを。
だからこそ、静香は笑った。
足元から上る悪寒を、全身に立つ鳥肌を、最大限の喜びだと感じ、笑顔で言い放った。
静香「はい。こちらこそ……本番を、楽しみにしています」
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