68:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:17:35.00 ID:pYPvRrqT0
千早「もしかしたら全部間違っていたかもしれない。
私の気持ちを、あなたに直接伝えるという方法もあったかも知れない。
けれどそうしてしまうと、私はまた、『上の立場』としてあなたに接してしまう。
そんな気がして……。だからあんな方法しか取れなかったの」
辛そうに表情を歪めながら話す千早を、静香もまた、胸を締め付けられる思いの中見つめる。
しかし千早はふっと表情を緩め、
千早「けれど、あなたは気付いてくれた。
私の気持ちに……私がこの歌に求めていたものに。私が、あなたに求めていたものに。
私と同じ答えに、至ってくれた」
静香「千早さん……」
千早「だから、本当に感謝してる。もう一度言うわ。ありがとう、静香」
そう言い、千早は再び頭を下げる。
そんな千早の姿に、今度は静香は動揺することはなかった。
謝罪と、感謝。
それぞれの想いを込めて頭を下げ合うこともまた、対等の一つの在り方なのだと感じ、
千早と対等になれたことに喜びを感じ、笑みすら零れた。
しかし……数秒後。
顔を上げた千早がそこに浮かべていた表情が静香の笑みを消した。
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