【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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204
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◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:11:23.76 ID:rmOYl90d0
〇
「聞きました、Pさん?」
以下略
AAS
205
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:12:18.83 ID:rmOYl90d0
こっちとしても意外ではあったのだが、千川さんには俺のその反応こそが予想外だったようだ。
人目を憚るように周囲を見渡し、誰も聞いていないことを確かめて、ずいっと顔を寄せてくる。
「だからそれを聞いてるんじゃないですか……! Pさん何か知らないんですか? 急すぎるでしょ!?」
以下略
AAS
206
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:13:12.51 ID:rmOYl90d0
◆◆◆◆
そういえば、今年ってどんなことしてたっけ。
以下略
AAS
207
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:19:03.69 ID:rmOYl90d0
〇
「はぁ〜ダレた……地獄のスケジュールだぜマジで……」
以下略
AAS
208
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:20:22.35 ID:rmOYl90d0
彼らの仕事ぶりは素直に尊敬している。
入社当初から知っていたから、一部署を任されるまでになった躍進は本当に嬉しい……めちゃくちゃ忙しそうなのはともかくとして。
あやかりたい気持ちはあるが、今の自分で満足している気持ちもまたある。
以下略
AAS
209
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:24:48.87 ID:rmOYl90d0
「『何かが足りない』……って時は、たぶん、自分が動かなくちゃいけない時なんじゃないかな」
以下略
AAS
210
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:25:25.18 ID:rmOYl90d0
ヨネさんは言い終えた後、照れたように「なんてな」と付け加える。
思いがけず真面目っぽい空気になり、沈黙が降りた。
ふと、タクさんがポケットからスマホを取り出して、何かの再生ボタンを押す。
以下略
AAS
211
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:26:58.89 ID:rmOYl90d0
◆◆◆◆
芸能事務所において、世間一般で言う「楽しいイベント」は「超忙しい時期」と同義だ。
以下略
AAS
212
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:28:22.05 ID:rmOYl90d0
◆◆◆◆
その日は、朝からちらほらと雪が降っていた。
以下略
AAS
213
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:29:39.53 ID:rmOYl90d0
と、見慣れた同僚が戦場帰りみたいな顔でやって来た。
「ウス」
「タクさん。どうも」
以下略
AAS
214
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:32:33.16 ID:rmOYl90d0
火を付けていない煙草を一本咥え、唇でプラプラさせながら、タクさんは言葉を探す。
「アレだよ。猫拾うみてぇなモンだ」
「猫?」
以下略
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