【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/08/22(木) 00:24:48.87 ID:rmOYl90d0
「『何かが足りない』……って時は、たぶん、自分が動かなくちゃいけない時なんじゃないかな」
ヨネさんが、缶コーヒーを片手にぽそっと呟いた。
「ヨネさん?」
「ああいや、なんとなく思ったんだ。Pさん、自分でもよくわかってないんだろ?
そういうことあるよなって。理屈じゃないんだよな。俺も何度かそういう話をしたことあってさ」
彼の部署はジュニアアイドルがメインとなっている。
だからだろうか、ヨネさんは理屈や損得じゃない「感覚的」な話を整理するのに慣れているようだ。
子供は正直だし、多感だ。けれどその感性を言語化できるほど精神が成熟していない。そこに道筋を示すのも、プロデューサーの役目だ。
「結局、何が足りてないのかは自分にしかわからないんだよな。だから、動くしかないんだ。
思い付くことを試してみて、なんでもいいから一歩前に進めば、足元が見えてきて……
自分に足りないものが、輪郭だけでもわかるんじゃないかと思う」
続く言葉に耳を傾ける。
彼は、「プロデューサー」の顔をしていた。
「それで多分、同じような思いを持ってるのは一人じゃない。
だから自分だけでもそれに気付けば……似たような誰かの穴を、埋めてあげられるんじゃないかって」
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