【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
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219: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/06(土) 21:28:54.86 ID:3DhfCsSR0

このみが気づけば、数十分あったはずの待機時間も、既に経ってしまっていたらしかった。
扉をノックする音がして、直後部屋に入って来た女性スタッフが、参加者たちに準備が整った旨を伝えた。
このみは他の参加者たちと一緒に返事をして、手に持っていた台本を鞄の中にしまった。
台本を含め荷物は持ち込めないことになっている。
以下略 AAS



220: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/10(水) 22:49:20.52 ID:yzW+t2Mc0
>>119 >>120の間に抜けがありました。

「行ってしまいました……。」


221: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:02:36.48 ID:E/BVepxA0
>>210>>211の間に13レス分抜けがありました。
順番に投稿していきます。


222:(1) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:03:07.99 ID:E/BVepxA0

それからの日々も、このみは仕事の合間を縫って、オーディション用の台本に目を通していた。
ある時は事務所の控室で、またある時は移動中の車内で。
掴んだ感覚を途切れさせることのないようにと、このみが台本に触れない日は無かった。

以下略 AAS



223:(2) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:03:35.63 ID:E/BVepxA0

ふう、と息を吐いて、このみは端に置いておいたペットボトルを拾い上げた。
喉を冷ますようにこのみが水を飲んでいると、扉の方から声がした。
このみが振り返ると、少しだけ開いた扉の間から、二人の顔がのぞいていた。

以下略 AAS



224:(3) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:04:05.02 ID:E/BVepxA0

このみは持ってきていたタオルなどを小さな手提げ鞄に纏めてから、二人のもとへ戻って来た。
部屋を出た3人は、レッスン室のそばにあるミーティングスペースに来た。

「ここの椅子、ふかふかで好きなのよね〜。」
以下略 AAS



225:(4) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:04:33.75 ID:E/BVepxA0

莉緒に続いて、このみもクッキーを手に取って、口に運んだ。
ココアのほんのりと甘い香りが広がって、疲れた体を癒してくれるような気がした。

「ん〜。美味しい!」
以下略 AAS



226:(5) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:04:59.96 ID:E/BVepxA0

莉緒がそう言うと、春香はちょっぴり照れた様子を見せた。
春香は話題を変えるように、このみに聞いた。

「このみさん。今このみさんがやっているのって、どんなお話なんですか?実は私、まだ聞いてなくって……。」
以下略 AAS



227:(6) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:05:46.44 ID:E/BVepxA0

「最初の方は、本当に鶴の恩返しと同じなんですね。」

「ええ。青年の前では、本当の自分を隠して振る舞わないといけなくて。……扉の向こうで機を織るときしか、鶴は本当の姿になれないの。」

以下略 AAS



228:(7) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:06:24.62 ID:E/BVepxA0

「……正直、本当に通用するのかは分からないけど……。出来ることは全部やってきたつもりよ。」

このみは、今までの日々を思い返すように、そう言った。
はじめは役の気持ちを掴む事もままならなかった。
以下略 AAS



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