223:(2) ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/11(木) 22:03:35.63 ID:E/BVepxA0
ふう、と息を吐いて、このみは端に置いておいたペットボトルを拾い上げた。
喉を冷ますようにこのみが水を飲んでいると、扉の方から声がした。
このみが振り返ると、少しだけ開いた扉の間から、二人の顔がのぞいていた。
「姉さん、お疲れさま。頑張りすぎは体に毒よ。」
「お疲れ様です、このみさん。明日が本番って莉緒さんに聞いたから、応援に来ちゃいました。」
「あら、莉緒ちゃん。それに、春香ちゃんも。」
このみはペットボトルを近くの台に置いて、二人のそばへ駆け寄った。
春香は、手に小さな紙袋を持っていた。
「今日の仕事先で、お菓子をもらったんです。良かったら、一緒に食べませんか?」
「そうね……。ちょうど一段落着いたところだし、せっかくだから頂いちゃおうかしら。」
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