119: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/12/13(金) 00:27:08.78 ID:BkiYgAwQ0
「え?……って、ハム蔵ちゃん!?」
机を挟んだ海美の反対側にいた琴葉が、驚いて言う。
彼女にしては少し珍しく、一瞬どうすべきか分からずわたわたと慌てた様子だったが、
その後ハム蔵をいつでも捕まえられるようにすぐ手に持っていた手帳とペンを机の上に置いて身をかがめた。
そうこうしている間にも、海美を突破したハム蔵は美也の座る椅子の下を駆け抜けようとしていた。
「お〜、ハム蔵ちゃんですか〜。こっちですよ〜。」
対する美也は椅子に座ったまま体を屈めて、床を駆けるハム蔵を受けるように両手を組んだ状態で迎えにいった。
しかし、美也の手が床の高さまで到達した時は、既にハム蔵は美也の足元を駆け抜けた後だった。
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