64:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:22:02.10 ID:YWfCY9A20
「うーん」と三人は唸り、首を傾げる。それに対して、「あ、あの……」とタエが遠慮がちに手を上げた。
「どうしたのよ?」
65:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:23:51.97 ID:YWfCY9A20
「それじゃあ、わたしがメッセージを書いても沙綾ちゃんに届けられるかな?」
「多分、ね。詳しい時間は分からないけど、放課後、定時の生徒が来るギリギリに書けば届くはずよ」
66:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:24:44.62 ID:YWfCY9A20
その翌日、沙綾はいつものように定時制の教室へ足を運び、自分の席に腰を下ろす。そして、すぐに机の上に書かれたメッセージが目に付いた。
「……わー、すごいなぁ」
67:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:25:53.45 ID:YWfCY9A20
◆
週末の空は生憎の曇天だった。
68:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:26:41.18 ID:YWfCY9A20
休みが終わると、空模様は打って変わって晴々としていた。
色々な意味で憂鬱な月曜日を越えた火曜の朝。昨日と同じく麗らかで控えめな秋の陽光が降り注ぐ通学路を、沙綾は俯きがちに歩いて学校へ向かう。
69:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:27:33.81 ID:YWfCY9A20
早朝の学校もまだ眠っているみたいだ。人気のない校門を通り抜け、昇降口に入って自分の教室を目指す。
朝の光は眩いばかりだけど、それが余計に影の濃さを引き立たせる。こんな朝早くから電灯が灯っているわけないから、廊下の陽の当らない場所には闇が淀んでいた。
70:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:28:52.32 ID:YWfCY9A20
――沙綾ちゃん、だよね? 見えてたら嬉しいな。ううん、見えてるよね。絶対に見えてるハズだよね。
71:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:29:31.47 ID:YWfCY9A20
大切な親友からのメッセージ。嬉しいはずなのに、頼もしいはずなのに……どうして、こんなにも寂しい気持ちが胸の中に生まれるんだろうか。
けれど、それを悟られないようにしなくちゃ、と沙綾は思う。それから香澄への返事を書こうと、足元に置いたバッグからペンを取り出して、机にペン先を当てる。
72:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:30:00.86 ID:YWfCY9A20
◆
――心配してくれてありがとう。こっちも大丈夫。元気だよ。
73:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:31:17.86 ID:YWfCY9A20
――心配してくれてありがとう。こっちも大丈夫。元気だよ。
74:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:32:12.17 ID:YWfCY9A20
5
沙綾は悩み続けていた。
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