69:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:27:33.81 ID:YWfCY9A20
早朝の学校もまだ眠っているみたいだ。人気のない校門を通り抜け、昇降口に入って自分の教室を目指す。
朝の光は眩いばかりだけど、それが余計に影の濃さを引き立たせる。こんな朝早くから電灯が灯っているわけないから、廊下の陽の当らない場所には闇が淀んでいた。
それを知らんぷりして教室にたどり着くと、沙綾は足音を殺して、そっと自分の席に向かう。
誰もいない教室で、何も悪いことはしていないはずなのに、それでも自分の背中を追いかけてくる後ろめたさは一体何だろう。
気にしないようにして、自分の席に腰かける。それから机の上に目を落とした。
「あれ……これって……」
そしてすぐに気付く。これは、この字は……そう、香澄ちゃんのものだ。
食い入るように、机の左三分の一を埋めんとする文字に目を通す。
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