413:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:35:34.24 ID:ltwtokG1O
「初めて見る魔術だ」
とは言うものの王に驚いた様子はなく余裕を見せている。玉座から動く様子もない。
414:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:36:32.97 ID:ltwtokG1O
錬金術師「踊り子」
国王「何?」
415:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:38:31.60 ID:ltwtokG1O
国王「小賢しい真似はするな、望むならば此処でケリを付けてやる」
錬金術師「若いな、血気盛んなことだ。貴様が国を奪い尽くしていた頃を思い出す」
416:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:40:06.65 ID:ltwtokG1O
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「此処は……」
気付けば都中央の記念広場にいた。
417:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:41:50.09 ID:ltwtokG1O
だが、光はもう一つあった。
広場の両端から放たれた二つの雷撃は轟音を立てて衝突し、やがて消滅した。
418:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:49:33.43 ID:ltwtokG1O
「何を言っている……」
「元々、全ては自由だった。よって、支配者の束縛から解き放たれ自由意志の下に生きるべきなのだ。
今宵、時は動くぞ。貴様等によって長らく停滞していた時が動き出す。そして、罪人には裁きが下るだろう」
419:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:50:40.76 ID:ltwtokG1O
「大口を叩いてその程度か」
「この私は前座だ。真打ちが現れる」
420:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:52:08.78 ID:ltwtokG1O
(何だ、この表情は……)
国王は背筋に虫が這うような不気味な感覚に囚われたが、決して目を逸らすことはなかった。
421:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:54:21.62 ID:ltwtokG1O
その相手こそが亡国の傭兵。
拭えぬ怖れを刻み付けた男、国を滅ぼされて尚も戦おうとした不屈の男、王に傷を付けた唯一の存在。
422:名無しNIPPER[saga]
2019/02/08(金) 00:03:35.21 ID:zmD8XSUAO
喚き散らし、剣を何度も振り下ろす。
その姿は癇癪を起こす子供のようだった。
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