勇者「彼は正しく英雄だった」
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418:名無しNIPPER[saga]
2019/02/07(木) 23:49:33.43 ID:ltwtokG1O

「何を言っている……」

「元々、全ては自由だった。よって、支配者の束縛から解き放たれ自由意志の下に生きるべきなのだ。
 今宵、時は動くぞ。貴様等によって長らく停滞していた時が動き出す。そして、罪人には裁きが下るだろう」

捲し立てる錬金術師の言葉を聞いて、国王は一人の魔術師を思い浮かべた。

魔術がまだ浸透していない時代、偏見と差別に満ちた時代に現れた始まりの魔術師。

魔術の基礎を築きながら正当な評価されることなく蔑まれ、その結果当時の世相を変えるべく、たった一人で世界を敵に回し、敗れた男。

魔術に愛され、魔術に狂わされた男。ありもせぬ理想、幻影を追って破滅した狂騒の魔術師。

(そんなはずはない)

「さあ、戦え」

その言葉には有無を言わさぬ力があった。国王は弾かれたように錬金術師へと迫る。

雷の魔術を利用をした高速移動、錬金術師がツタを繰り出すものの全て回避され、瞬く間に接近を許し、あっという間に斬り裂かれ膝を突いた。



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