彼女は窓フェチの変態だった
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77: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:06:25.59 ID:6W5BK61q0

 俺や坂田は理系の就職を諦め、営業をやることになった。
 院に進むほどの情熱はなかったし、同じ研究室の院生の「院進したら余計就職先無くなるよ。専門分野と一致する仕事なんてほとんどないし、年食っちゃうからね」という言葉を聞いて、さっさと適当に就職することを選んだのだ。

 就職活動が長引いて、卒論が進まなくなるのも嫌だった。
以下略 AAS



78: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:07:04.08 ID:6W5BK61q0

 前方に、彼女とフードを被った男が口論になっているのが見えた。
 2人はこちらに気づかず、男が彼女を無理矢理路地裏に引き込んだ。

『何してるんだ!!』
以下略 AAS



79: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:08:37.86 ID:6W5BK61q0

 殴って、防いで、切られて、でも不思議と痛みはあまり感じなくて再び殴って、蹴って。
 しばらく揉み合った後、刃物を握っている遠峯の右の手首を掴んで壁に押し付けることに、俺は成功した。

『警察呼んでくるね!』
以下略 AAS



80: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:09:04.65 ID:6W5BK61q0

 足の速さでは、俺はあいつより上だ。
 けれど、彼女はあまり足が速くない。
 遠峯が先に彼女に追いついてしまいそうだった。

以下略 AAS



81: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:09:33.08 ID:6W5BK61q0

 奴は服のポケットに手を突っ込み、何かを取り出した。
 折り畳み式のナイフだった。

 奴をギリギリで追い越し、俺は彼女の前に立った。
以下略 AAS



82: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:10:30.52 ID:6W5BK61q0



83: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:32:47.13 ID:6W5BK61q0

 【5】

 その後俺は病院に搬送され、奇跡的に命を取り留めた。
 医者は驚いていた。普通なら死んでいるはずの傷だったそうだ。
以下略 AAS



84: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:33:19.97 ID:6W5BK61q0

 常にぼうっとしていて、話をしてもどこか上の空だった。
 昔の思い出に関する記憶も、ほとんど失っていた。

 一週間経たずして彼女は廃人に近い状態となり、入院した。
以下略 AAS



85: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:34:01.85 ID:6W5BK61q0

 目を覚まして視界に入ったのは、見慣れた天井だ。
 アパートと呼んでも違和感のない、ボロいマンションの木造の天井。

 今日は日曜日だ。俺は、彼女とデートをした場所をふらふらすることにした。
以下略 AAS



86: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:34:35.65 ID:6W5BK61q0

 まだ大学生の頃のことだ。

『アメジストドームって、外側はメノウっぽい見た目してるよな』
『実際メノウだよ』
以下略 AAS



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