78: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:07:04.08 ID:6W5BK61q0
前方に、彼女とフードを被った男が口論になっているのが見えた。
2人はこちらに気づかず、男が彼女を無理矢理路地裏に引き込んだ。
『何してるんだ!!』
社会人になって初めて全速力で走った。
彼女の悲鳴が聞こえる。
男は彼女の両手を布で縛り、服を包丁で引き裂いていた。
振り向いた男の顔は、小中の同級生のものだった。
成長していても一瞬でわかった。
『……遠峰ええええ!!』
相手が刃物を持っていることを気にする余裕もなく、俺は遠峯源哉に殴りかかった。
拳が奴の頬に命中する。
かなり力を込めたはずだったが、遠峯は殴り返してきた。
『俺はずっと&%$#&#のことが好きだったのに! どうしてまだお前なんかと!』
『いい加減にしろ!!』
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