彼女は窓フェチの変態だった
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68: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:00:33.35 ID:6W5BK61q0

 絵夢達がクラシストと戦った広い部屋に出た。天井も壁も床も白い。
 やはり、玉座の上には星のように光るものが浮いている。

ダッダッダッダッ
以下略 AAS



69: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:01:29.17 ID:6W5BK61q0

「てめえええ!!!!」

 俺は強く剣をイメージした。
 そのまま斬りかかるふりをして、ワープで男の背後に回る。
以下略 AAS



70: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:01:56.84 ID:6W5BK61q0

『安心して。自分は、この世界の免疫とあなたの想いが合わさって『形をもつ』ことができた存在。『形』が壊れても、存在そのものは消えないんです』

 でも、でも、こいつは……!

以下略 AAS



71: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:02:43.15 ID:6W5BK61q0

 フードの男は凄まじい勢いでこっちに向かってくる。
 男の顔を隠していたフードが、走る勢いで外れた。

「お前は――!」
以下略 AAS



72: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:03:09.40 ID:6W5BK61q0

『何でお前なんかが……!』

 かつて彼女のスカートをめくったあの男子は、ひどく彼女に執着していた。
 高校の合否の発表を見に行った日のことだ。
以下略 AAS



73: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:03:36.26 ID:6W5BK61q0

『ねえねえ、たっくんは理系に進む? それとも文系?』

『文理が分かれるの、2年からだろ。気が早いな。でもまあ、多分理系を選ぶと思うよ。お前もだろ』

以下略 AAS



74: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:04:14.97 ID:6W5BK61q0

『これ見て! 綺麗でしょ』

 放課後のことだ。
 教室で課題を解いていたら、ブレザー姿の彼女が生き生きとした様子で実験の成果を見せに来た。
以下略 AAS



75: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:04:43.30 ID:6W5BK61q0

『イネ科はね、土壌からケイ素を取り込むことで自分の体を丈夫にしてることがわかったのよ』

『ああ……なるほど』

以下略 AAS



76: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:05:27.12 ID:6W5BK61q0

 時折嫌な視線を感じながらも、平和な高校生活を送ったように思う。
 クォ・ヴァディスに悲哀の感情を売り渡したから、単に思い出せないだけかもしれないけれど。

 俺達は隣県の大学を受験し、俺は理学部の地球科学科、彼女は化学科に進学した。
以下略 AAS



77: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:06:25.59 ID:6W5BK61q0

 俺や坂田は理系の就職を諦め、営業をやることになった。
 院に進むほどの情熱はなかったし、同じ研究室の院生の「院進したら余計就職先無くなるよ。専門分野と一致する仕事なんてほとんどないし、年食っちゃうからね」という言葉を聞いて、さっさと適当に就職することを選んだのだ。

 就職活動が長引いて、卒論が進まなくなるのも嫌だった。
以下略 AAS



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