72: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:03:09.40 ID:6W5BK61q0
『何でお前なんかが……!』
かつて彼女のスカートをめくったあの男子は、ひどく彼女に執着していた。
高校の合否の発表を見に行った日のことだ。
俺と彼女は同じ進学校に受かったが、奴は落ちた。そもそも、受かる見込み自体がなかった。
あの時の憎悪の眼差しには、一生分の負の感情が込められているようにさえ見えた。
『行こうよ、たっくん』
彼女が俺の手を引く。
その後は、俺の家族と彼女の家族とで合格祝いをした。
『たっくんとまた同じ学校に通えるの、嬉しいなあ』
『……俺も』
親の目前でそんなことを言われて、俺は照れてしまった。
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