彼女は窓フェチの変態だった
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73: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:03:36.26 ID:6W5BK61q0

『ねえねえ、たっくんは理系に進む? それとも文系?』

『文理が分かれるの、2年からだろ。気が早いな。でもまあ、多分理系を選ぶと思うよ。お前もだろ』

『うん! 大学も理系の学部に行って、窓を作る素材について研究しまくるの!』

 彼女の将来の夢は、窓を作ることだった。

『なんでそんなに窓が好きなんだよ』

『ないしょ!』

 彼女は頬を赤らめ、人差し指を自分の口の前で立てた。

 大学に行く前から、彼女は自分で研究を進めていた。
 窓枠のデザインの歴史を追ったり、身近な素材からガラスを作り出したりと、普通の高校生ならやらないであろうことに夢中になっていたのだ。


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